懲りない私

懲りない私

「また、失くしたの?これで何回目?」
妻が怒るのは当然だ、今年だけでも2回、バイクのカギを失くしたのだから。
妻、「アンタのことだから、見せびらかすために、ズボンの後ろポケットにバイクのカギを入れてたのでしょ」
私、「・・・」
何も言い返せないのは、図星だから。
妻、「探したの?」
私、「うん」
妻、「ちゃんと探したの?」
私、「うん」
夫婦のやり取りを見て子供たちが笑っている、自分の子供たちが笑顔だと父親としては嬉しく、思わず微笑んでしまうと、
妻、「なに笑っているの!」
バイクのカギを何回も落としているため、高校生の娘はアルバイトで貯めたお金でベルトに付けられるチェーンをプレゼントしてくれたのだが、バイクのカギを落とさないよう大事にしていると思われては格好悪い。
私がバイクに乗るようになったのは映画を見てから、主人公の男がズボンの後ろポケットにバイクのカギを入れており、それに私は憧れた。
バイクの故障と同じで、鍵屋さんも電話1本で駆け付けてくれる。
私が乗るバイクは、映画の主人公が乗るバイクと同じ車種、古いバイクのためイモビライザーは付いていない、しかも、国産バイクのため、到着から1時間も掛からないうちに鍵屋さんは新しいカギを作ってくれる。
カギを作ってくれている間は、鍵屋さんとバイクの話で盛り上がる、そのことを妻に話すと、「営業トークよ、真に受けてどうするの」。
新しいカギのお金は私の小遣いから出さなくてはならず、カギを失くした月は仲間とのツーリングは1回休まなくてはならない。
ツーリング仲間、「バイクのカギを失くしたって?」
私、「ああ」
ツーリング仲間、「後ろポケットに入れてるから落とすんだよ」
そう話すツーリング仲間も私と同じで、見せびらかすためにズボンの後ろポケットにバイクのカギを入れている。

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